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一寸法師

巌谷小波 作詞
田村虎蔵 作曲

1
指(ゆび)に足(た)りない一寸法師(いっすんぼうし)
小(ちい)さい体(からだ)に大きな望(のぞ)み
お椀(わん)の舟(ふね)に箸(はし)の櫂(かい)
京(きょう)へはるばる上(のぼ)り行(ゆ)く


京(きょう)は三条(さんじょう)の大臣殿(だいじんどの)に
抱(かか)えられたる一寸法師(いっすんぼうし)
法師(ほうし)法師(ほうし)とお気(き)に入(い)り
姫(ひめ)のお伴(とも)で清水(きよみず)へ


さても帰(かえ)りの清水坂(きよみずざか)に
鬼(おに)が一匹(いっぴき)現(あらわ)れ出(い)でて
食(く)ってかかればその口(くち)へ
法師(ほうし)たちまち躍(おど)り込(こ)む


針(はり)の太刀(たち)をば逆手(さかて)に持(も)って
チクリチクリと腹中(はらじゅう)突(つ)けば
鬼(おに)は法師(ほうし)をはき出(だ)して
一生懸命(いっしょうけんめい)逃(に)げて行(ゆ)く


鬼(おに)が忘(わす)れた打出(うちで)の小槌(こづち)
打(う)てば不思議(ふしぎ)や一寸法師(いっすんぼうし)
一打(ひとうち)ち毎(ごと)に背(せ)が伸(の)びて
今(いま)は立派(りっぱ)な大男(おおおとこ)