Delphiはどちらかというと(というかかなり)マイナーなプログラミング言語です。ですので,これからDelphiをやってみようという初心者はほ とんどいないと思いますが,一応基本的なことをまとめておきます。
ここで,使用しているものは,「Delphi XE2」ですが,基本的な使い方は,どのバージョンのDelphiでも同じです。
まず,Delphiを起動すると下のような画面が表示されます。
ここでプログラムを書くために,まず行うことは,「プロジェクトの新 規作成」です。
赤い楕円で囲んだところをクリックすると,今度は下のウインドウが開きます。
この中で,選ぶのは,普通は「VCLフォーム アプリケーション」です。
「FireMonkey アプリケーション」を使うと,高度なグラフィック機能やアニメーション機能が使えるというのですが,私は使ったことがありません。
「VCLフォーム アプリケーション」を選択すると,今度は下のような画面になります。
上の画面の中央部分が,フォームです。このフォームの上にいろいろな コンポーネントを配置し,デザインしていきます。
コンポーネントは,右下の「ツールパレット」に入っています。
また左下の,「オブジェクトインスペクタ」で,フォームやコンポーネントのデザインや設定を変えることができます。
作成したプロジェクトを保存するときは,少し面倒です。それは保存するファイルが1つだけではないからです。
メインメニューの「ファイル」を開いてみると,保存だけで
「上書き保存」
「名前を付けて保存」
「プロジェクトに名前を付けて保存」
「すべて保存」
の4種類の方法があります。
私は面倒なので,新規に保存するときは「すべて保存」を選択しています。
するとまず,「Unit1に名前を付けて保存」というダイアログボックスが開きます。このユニットの拡張子は「*.pas」です。
これは,フォーム1つにつき,1つ保存していきます。もし,1つのアプリケーションの中に3つのフォームを使うと,このユニットも3つ保存することになります。
ユニットを保存すると次に,「Project1に名前を付けて保存」ダイアログボックスが開きます。このプロジェクトの拡張子は「*.dproj」で す。これはアプリケーション1つにつき,1つだけです。
下の画面は,ユニットに「test1」という名前を付け,プロジェクトに「test」という名前を付けて保存したときのものです。
これだけのファイルが作成されるので,アプリケーションごとにフォル ダを作成し,そこに保存した方がわかりやすいです。
この中で,Delphiを保存したときの状態で呼び出すことができるのは,「test.dpr」または「test.dproj」です。