フォームだけを使って,1行だけのプログラムを書いてみます。
画面の左下のオブジェクトインスペクタをよく見ると,「プロパティ」と「イベント」のタブがあります。
今は,@の「プロパティ」が表示されていますが,Aの「イベント」をクリックするとイベントのページが表示されます。
上の画面では,Bの部分にform1とありますので,ここの「プロパティ」で,フォーム1の大きさや位置など各種の設定を行うことができます。
次に,Aの「イベント」をクリックして,イベントのページを表示してみます。
「イベント」のページでは,フォームに起きたいろいろなイベントに対して,プログラムコードを書いていくことができます。
左の図では,「OnClick」と書かれた欄の,右側の空欄の部分ををダブルクリックした状態です。
この「OnClick」は,フォームの上でマウスをクリックしたときに起きるイベントです。
ダブルクリックすると,画面中央のフォームの画面が変わり,コードを記述する画面が表示されます。
下の画面が,表示されたコードです。
上のコードのほとんどが,あらかじめ書かれているコードですが,赤い 矢印部分の,
procedure FormClick(Sender: TObject);
の一行と,下の方の,
の部分が,「イベント」のページで「OnClick」をダブルクリックして,新たに書かれた部分です。
試しに,この部分に下のようなコードを書いてみます。
自分で書いたコードは1行だけですが,これを実行してみます。
実行するには,メインメニューの「実行」メニューの中にある「実行」 を押す方法と,@の緑色の矢印を押す方法の2通りあります。
実行すると,フォームが表示されます。そのフォームの上でマウスをクリックすると,フォームの色が緑色に変化します。
実行を終了させるには,表示されているフォームの右上隅の×マークを押します。
ちなみに,上の図のAのコマンドボタンを押すと,プログラムコードを記述する画面と,フォームを表する画面を切り替えることができます。
プログラムを実行すると,フォルダの中に実行型のファイルが作成されます。
上の図は,ファイルを保存したフォルダですが,その中に 「Win32」というフォルダが作成されています。
さらにその中の「Debug」というフォルダの中に,「test.exe」ファイルと「test1.dcu」ファイルの2つが作成されています。
この「test.exe」ファイルは,単独で実行することができます。言ってみれば,「自作ソフト」ということになります。